春の「あお」
2009年 04月 08日
季節によって、ずいぶんと空の色も違うなあ、と思います。
日本語って良く出来ていて「あお」にも随分色んな漢字を
当てはめて言い表すことが出来ますね。
言葉と形が合うと情景が浮かぶなんて
すごい仕組みだなぁ、と思います。
一種の魔方みたいな。
◇「青」
月の部分は丹が変化したもので、「丹=染料(染める色)」の「あお」「あおい色」。
「未熟/若い」という意味がある。(青春・青年など)
◇「蒼」
草冠と「倉サウ=深い青色の意」で、「草の色」「しげっている草」の「あお」「深青色」。
「かげりがある」「年代を経た」ような意味でも使われる。(蒼顔←年老いた青黒い顔)
蒼は、くすんだ青色。熟語に「蒼海(ソウカイ)」「蒼白(ソウハク)」
◇「碧」
「王=玉(美しい石)」と「石」のある漢字で、「美しく綺麗な石」の「あお」「青緑色」。
碧は、あおくすんで見える石。という意味があります。
どちらかというと、「みどり」に近い色です。熟語に「紺碧(コンペキ)」
☆色(三原色など)の時は「青」!、年代を経た時は「蒼」!、美しく綺麗な時は「碧」!
色彩言語が乏しい国もあり、日本のように800種類を越える
色の名前を使っている方が例外だとか。
虹の色も、日本が最大、ヨーロッパでは4,5色が主流。
アフリカでは2色というのもある・・・らしい。
by akatuka_dye
| 2009-04-08 09:24